S・P・R・I・N・G スプリング!

綴り字のシーズン

家族の中でカリスマ的存在のお父さん、ソール。
実はただの自己中お父さん。
ちょっと寂し気にに家族を見ているお母さん、ミリアム。
実はトラウマをかかえたお母さん。
カリスマ父さんの期待に健やかに応えてきた、アーロン。
異宗教へと足を踏み入れるお兄ちゃん。
カリスマ父さんにちょっとかまって欲しい、イライザ。
スペリング・コンテストで大活躍、イライザ。


イライザの目覚ましいスペリング能力によって、ソールの期待は一心に注がれ家族が別々の方向を向き始めた。イライザはどうにかして家族を一つにしようと命をかけてカバラ神秘主義を実行する。
家族がバラバラになっているのに気付いてないのはソールだけ。
みんな、ティクン・オラムを目指しているのだ。


この映画、好きです。アメリカ映画にはめずらしい、答えがない感じ。神秘的なお話がいいです。
あと、イライザがスペルを創造する時の映像が好きです。スペル1つ1つに魔法みたいなものがあるとかステキですよね。ジュリエット・ビノシュの寂しそうな顔と苦しい内面がにじみ出ている雰囲気、涙がとまりませんでした。てか、イライザの健気さにもラストのラストの…も!


言葉を深く理解することができたら、きっと世の中の見え方も変わるんじゃないだろうか?
それだけ言葉には、神秘的な力があってもおかしくないと思うのです。
何度か国語で2(通知表)を取った私には、無理なんだろうか…