会社と家の往復なので、ネタがないので

日本劇作家大会1日目(3月20日

1,000円で4日間フリーパスという太っ腹な企画で、1つでも見れたら確実に元が取れる劇作家大会に行ってきました。演劇のことをいろいろ話を聞いたり、舞台裏を見たり、ワークショップでいろんなことしたりするみたいなのです。

ミーハーなので生瀬勝久さんに会いに行きました。(いや、できるなら同じ時間の妹尾河童さんや渡辺えり子の話も聞きたかったんだけどね。)出掛ける前に、大きな地震があって、一緒に行く友達にも連絡が取れずちょっと不安に。福岡、佐賀は大変なことになっていたのを、家に帰ってから知る。さんざん楽しんでたのに、知った途端、そっちにいる友達の事が心配に。なさけなし。

まぁ、言っても楽しんじゃいました!
生瀬さんの「80年代 関西の小劇場」を待つ間、友達が見てたチラシを取りに行くと、会場をスタッフに案内される生瀬さんを発見!駆け寄り「握手してください!」笑顔、そして硬い握手・・・・ほわわわーん
カッコいい☆カッコいい★カッコいいぃ!! 何回でも言えます。(キッパリ)
背が思ったより高いんです。スラッとしてるんです。40過ぎてるのに若者顔負けのスリムスーツが似合ってるんです。シャツがブルーでネクタイが黄色とグレー系のストライプで革靴の紐が白っぽくてオシャレなんです。眼鏡はうっすら色つきなんです。髪型が無造作でありながら完璧なスタイルなんです。これくらいにしときますか?
そのシンポジウムでは、80年代活躍した辰巳啄朗、マキノノゾミ内藤裕敬と4人の話がを聞くのですが、その時代の自慢話のようなもので、ちょっとぐったり。ずっと黙ってた、生瀬さんがあ〜やっとしゃべれると話し出したら、楽しいったらありゃしない。こんな催しでもお客さん意識しててさすがです。もう1人、内藤さんは現役の団長?とあって為になるというか関心するお話が聞けました。しかも、内藤さんはラフな関西弁で気負いがなく(遅刻してきたし!本当は、違うとこで足留めくってたらしい)途中、辰巳さんがトイレ行きたいから休憩てなった時、生瀬さんにサインをもらいにいったら、イッセーさんの舞台を誘った妹の友達も来てた!お姉さんが演劇してたみたいで、やっぱり誘って良かったなぁ。劇作家は、誘ってなかったけどちゃんと繋がってよかった。楽しかったです。
お腹いっぱいの2時間半でした。

工藝きくち

劇作家大会の興奮覚めやらず、がっちり話そうと、一度行ってみたかったKenLennonというカフェを探して迷子になっていると、これまた友達が来てみたかった工藝きくちを発見する。これも何かの運命と、入ってみることに。
蔵を改造したようなたてものは天井が高く、凛とした緊張感とずっしりと落ち着きがあり、そんな中にいる私はそわそわ。ただ、そこにある焼き物やいろいろな生活道具はどれもカッコよく、すばらしい。奥さんと友達が話していると、店の主人であるきくちさんが登場。道具の一つひとつの説明をしてくれる。青竹の籠があって、思いのほか頑丈で感心していると奥から赤黒くまるで漆で塗ったような籠が、それは100年使い込んだからで、人の手垢や汚れで綺麗になっていくのだという。ものは、使えば使うほど良いものに、100均なんてとんでもないとレクチャーされる。そんな、きくちさんの靴はイタリア製の40年もの。底を張り替えずっと使っているそうです。
そして、私たちが発見したもの、それは、箸。ふたりは、箸の握り方が変です。しかも、全く同じ握り方!何度も、一緒に食事していたのにも関わらず気づいてなかったんですが、ある日たまたま初めて二人きりで食事に行った時、まるで鏡で自分を見てるかのように一緒だったんです!ちょっとした衝撃、あまりのショックにふたりは直そうと誓ったのでした。
人間、きっかけって必要です。
ただ、どうしていいかわからず、自己流で(今さら恥ずかしくて聞けない)やるもうまくいかず(当たり前!)ズルズルしていたのでした。そして発見した箸。こりゃあ、いい箸を使って直そうと意気込んでいると、きくちさんにいきさつを全部話すことになり、今度は箸の持ち方、お椀の持ち方、置き方などレクチャーを受ける。怒られながら箸の使い方をならう。こんな事がなければ、きっとまだまだウダウダしてただろう。ありがとうございます。箸は、栗の木やら、ハ角といろいろあったのですが、きくちさんは基本で練習しなさいと、何の加工もないのを勧められたので、ふたりでそれを買いました。450円を財布から出していると、奥さんが90円よと、ふたりで、え?と顔を見合わせる。あれは、6客なのよ。(え〜!?他のもっと高いのに、商売しなくていいんですかぁ!)ありがたい。その上、どうせ暇なんだろうからお茶でも飲んでいきなさい。と、重ね重ねありがとうございます。奥の作業場らしきとこも趣があってステキでした。コーヒー(飲めないけどがんばりました!)と共に今度は、友達の好きな染め物はなし、工芸の本の話。本の話は、私もためになりました。装丁の美しさ、飾り罫の細かさ、行間や書体のこと。
感心しきりのひとときでした。
箸をマスターしたあかつきには、懐石料理に行きます。工藝きくちでお茶碗を買います!



濃厚な1日でした。